おたふくとは?

おたふくって、どんな病気?

おたふくは、おたふくかぜ・流行性耳下腺炎・ムンプスとも呼ばれ、ムンプスウイルスによる感染症です。

2~3週間(平均18日)という比較的長い潜伏期間を経た後発症し、耳の下(耳下腺)や顎(顎下腺)が腫れて来ます。

腫れるのは片側のこともあれば、両側のこともあります。

発熱や痛み、嚥下時痛(飲み込む時に痛む)、圧痛(押さえると痛む)も起こりますが、基本的には対象療法のみで、根治治療薬はありません。

おたふくかぜに罹るのは小学校に上がる前の未就学児が多く、3~5歳で約60%を占めます。

耳下腺が腫れている期間はウイルスの排泄量が多くて感染力が強いので、保育園・幼稚園には行けませんが、通常は1週間程で軽快します。

ただし、潜伏期間が2週間以上あることからも、クラスの誰かがおたふくに罹って発症した頃には、既にクラスメイトに感染したあとだということ。

数人が出てくると、「これはおたふくが流行るな…」となる訳です。

保育園や幼稚園の先生はおたふくの子供に接触していることが多いので、かなり強い抗体を持っていることが予測されます。

抗体は、その病原体に少しずつ触れることで、より強固になるからです。

しかし、こどもは隣の席の子や中のいい子がおたふくになれば、かなりの確率で感染します。

おたふくは、罹った方がいいってホント?

昔から、おたふくや水疱瘡は早く罹った方がいいと言う人・地域があります。

しかし、おたふくはただ耳下腺と顎下腺が腫れて、熱が出るだけではありません。

おたふくの合併症には無菌性髄膜炎・脳炎・難聴・膵炎・精巣上体炎・卵巣炎等があると言われています。

中でもムンプスウイルスによる難聴は高度なことが多く、現在の医療では治す方法がありません。

ですから、昔はよくおたふくになった子がいたら、「遊びに行ってもらって来い」なんて言われることもあり、驚くことに今30代のお母さんでもそのように思っていることがあります。

しかし、何の合併症も起こさずにおたふくが治るなんて保証はどこにもありません。

やはり無防備に罹るよりは罹らない方がいいし、ワクチンで免疫をつけておくべき。

おたふくのワクチンはムンプスワクチン・おたふくかぜワクチンと言いますが、現在は任意接種です。

大人になってからでも接種は可能ですが、発症頻度の高い幼児は集団生活に入る前に、ワクチンを接種しておいた方がよいでしょう。

基本的に、「罹ってしまった方がいい」と言える感染症はありません。

罹らないに越したことはない、そのためにはワクチンで予防できるものは接種しておくべき、という考え方に改めてくださいね。




このページの先頭へ