おたふくの予防接種ではどんなワクチンを使うの?

おたふくのワクチンって?

おたふくはムンプスウイルスの感染によって罹ります。

好発年齢は3~5歳ですが、感染力が強く大人でも感染することがあります。

子供の方が不顕性感染といって感染しているのに症状が出ないことが多く、割と元気です。

けれども大人が罹ると症状が強く出ることが多く、むしろキツイです。

また、ムンプスウイルスの潜伏期間は2~3週間(平均18日前後)とされており、予防しようにも周囲でおたふくの発生に気づいた時には既に手遅れ。

ですから、おたふくの予防にはワクチンが一番有効です。

おたふくのワクチンはムンプスワクチン・おたふくかぜワクチンと呼ばれ、1歳から接種が可能です。

現在はまだ任意接種なので、なかなか接種率が伸びていません。

また、昔から「おたふくは小さい頃に罹っておいた方がいい」という誤った認識がされていることが多いのも原因です。

同様に1歳以降に接種可能な任意接種だった水痘は、平成26年10月1日をもって定期接種となり、無償で3歳まで2回の接種ができるようになりました。

しかし、おたふくは治療のできない難聴や無菌性髄膜炎といった合併症があるのに、未だに定期接種化の予定は立っていません。

以前麻疹ムンプス風疹混合ワクチン(MMR)を定期接種としていた時期もありましたが、ムンプスワクチンによる無菌性髄膜炎の発症率が高く、MMRは中止されました。

現在1歳になると麻疹風疹混合ワクチン(MR)を接種しますが、それと同時に行うと結局同じ組み合わせになってしまうので、MRの接種後4週以降に行うのが通常です。

この時期には四種混合やヒブワクチン・肺炎球菌ワクチンの追加接種の時期とも重なりますので、接種間隔に注意が必要です。

ムンプスワクチンは生ワクチンですから、次のワクチンは種類を問わず4週間後からになります。

ムンプスワクチンは安全?

ムンプスウイルスは神経系に作用しやすいウイルスと言われています。

自然に感染した時には3~10%の確率で無菌性髄膜炎を発症します。

一方、ムンプスワクチンによる無菌性髄膜炎の発症率は非常に低く、約1/20000であるとされています。

難聴・睾丸炎・脳炎は極めてまれとされており、ワクチン接種による副反応よりも実際に感染することでの合併症の方が格段に確率が高いのです。

以前定期接種化されたMMRワクチンも、結局は3種類を混合したために副反応が多かった訳ではなく、ムンプスウイルス単独でも実際は副反応の発生頻度は変わらないと言われています。

それよりも、接種せずに感染してしまう方がよほど怖いのです。

ワクチンの手間と費用を惜しんで子供が重篤な合併症に罹ることのないように、1歳を過ぎたらムンプスワクチンの接種を済ませておきましょう。




このページの先頭へ