おたふくの予防接種とは?

おたふくの予防接種って?

おたふくの予防接種は、ムンプスワクチン・おたふくかぜワクチンと呼ばれます。

現在ムンプスワクチンは任意接種となっており、自己負担になりますが、1歳を過ぎたら接種することができます。

ムンプスワクチンには単味(ムンプスのみ)、MM(麻疹・ムンプス混合)、MMR(麻疹・ムンプス・風疹混合)、MMRV(麻疹・ムンプス・風疹・水痘混合)がありますが、日本では単味が使用されています。

というのは、日本では1988年にMMRを定期接種としたのですが、副反応としてムンプスワクチンによる無菌性髄膜炎の発症が認められたために、わずか4年で中止となってしまったのです。

当時はMMRワクチンに含まれる麻疹ウイルス成分が免疫抑制を起こし、それがムンプスウイルス成分の副反応を強くしたとの可能性が指摘されました。

その後の研究では、無菌性髄膜炎の発生は他のワクチンと混合したために起こったのではなく、ムンプスワクチンそれ自身によって起こることが確認されました。

しかし、現在でもMMRは定期接種となっておらず、MRを1歳での定期接種とし、ムンプスについては自己判断による任意接種になっているのです。

平成26年10月から水痘は定期接種に組み入れられたため、2回の接種を無償で受けることができるようになりました。

しかしムンプスワクチンは任意接種のため、1回接種すればよい方で、2回接種している人は殆どいません。

ワクチンは時間を空けてからもう一度接種することで、眠っていた細胞が病原体に対する記憶を呼び戻し、2回目接種以降は前回よりも強い抗体が数日でつくられます。

これをブースター効果といい、1種類のワクチンで何度も接種を行うのは、このブースター効果を狙ってのものです。

ですから、本来はムンプスも2回接種が望ましいのです。

成人でもムンプスワクチンは有効

おたふくは3~5歳の未就学児に好発します。

この年齢での発症は自分で症状を伝えることも難しく、周囲の方が気づくことがあります。

また、感染していても症状の出ない不顕性感染の率が高く、ワクチンを接種しているとこの傾向は強くなります。

その分ムンプスウイルスによる合併症を起こす率は、低くなります。

しかし、年を重ねると症状がはっきりと現れ、また合併症を起こす率も高くなります。

男性で起こる睾丸炎は10歳以降に多くなります。

仮に1歳でワクチンを接種していても有効な抗体がつかなかった場合や抗体価が下がってしまった場合には、ムンプスに感染することでこれらの合併症を起こし、重症化しやすくなります。

子供の頃にワクチンを受けた人であっても、その後抗体がなくなってしまう人はたくさんいます。

ワクチンというと子供のイメージですが、ムンプスワクチンは大人が接種することにも大変意味のあるワクチンです。




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