インフルエンザの予防接種ではどんなワクチンを使うの?

インフルエンザウイルスは、毎年進化する?

インフルエンザウイルスは、毎年少しずつモデルチェンジしています。

少しずつ変化していくことを「変異」、毎年の変化を「連続変異」と言います。

そして、10年に1度大きく変わる「不連続変異」の年には、ウイルスの病原性やHA・NAという型ががらっと変化してしまうので、ほとんどの人が免疫を保有していません。

2009年に大流行したH1N1がこれにあたり、大流行=パンデミックを起こしましたね。

インフルエンザワクチンは、前年に流行った型や日本人での抵抗力を持つ人の割合などを考慮して、毎年のモデルチェンジに対応していきます。

ですから、「去年受けたから今年はいいや」というのではなく、去年と今年は中身が違うのです。

インフルエンザワクチンは、危険なの?

インフルエンザワクチンは、ウイルスの毒性を弱めて作られた不活化ワクチンです。

生後6か月からの接種が可能で、小学生までは1シーズン2回の接種が必要です。

中学生以降はより高い免疫をつけたいという希望があれば、医師の判断によって2回目の接種も可能になります。

接種して2週間は免疫を作る時間が必要なので、12月の流行までに2回接種が終わるようにスケジュールを組みます。

各医療機関は10月から予約を開始したり接種を行っています。

昔と違い、学校での集団接種をしないので、各自で医療機関を受診しなくてはなりません。

ワクチン接種後は赤く腫れることが多く、翌日には接種部位に熱をもったり、全身が少しだるく感じることもあります。

これは副反応の一種ですが、重篤なものではありません。

特別な治療を必要としませんので、熱感がある場合は軽く冷やしてあげるとよいでしょう。

同じワクチンを接種しても、この反応は個人差が大きく、全く感じない人もいます。

通常は2~3日でこれらの症状は消失します。

一時期、瓶(バイアル)で製造されているインフルエンザワクチンの保存料の一部である、チメサロールが問題となったことがありました。

このチメサロールは水俣病で有名な水銀の一種で、水銀中毒と自閉症の症状が似ていることから、アメリカで「インフルエンザワクチンの接種が、自閉症を増加させる」といった報告があがったためです。

現在では、「暴露が比較的短時間であり、また腸管から盛んに排出されるため、チメサロールが毒性を示す根拠はない」とWHOも発表しており、健康被害は起こっていません。

妊婦へも同様に接種しても安全性はないと報告されていますが、できるだけとらないことにこしたことはありません。

日本もより安全性を求めて、今ではチメサロールフリーのワクチンも使用されています。

インフルエンザワクチンによる副反応を気にするよりも、インフルエンザに実際に罹ってしまって起こる合併症の方が、問題です。

流行前(12月前半)までに必要回数のワクチン接種を終えて、流行シーズンを乗り切りましょう。




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