ロタウイルスの予防接種ではどんなワクチンを使うの?

ロタウイルスワクチンの種類

現在国内で承認されているロタウイルスワクチンは、2種類あります。

一つがGSK(グラクソ・スミスクライン)社製のロタリックス。

もう一つがMSD社製のロタテック。

どちらもロタウイルスに対する任意接種のワクチンです。

通常は同じウイルスに対するワクチンであれば、会社が違っても接種時期や回数は一緒。

しかし、ロタリッスとロタテックは生後6週から開始するのは同じですが、接種回数が違います。

ロタリックスは2回接種、ロタテックは3回接種です。

それぞれに推奨時期が決められています。

また、この二つのワクチンは、含まれている成分(網羅しているウイルスの型)と、何のウイルスをもとにしているかも異なります。

ロタリックスとロタテックの違い

  • ロタリックス

人からのロタウイルスを培養して生成

ワクチンに含まれる型→G1P[8]のみ (単価ワクチン)

接種回数は生後6週から24週までの間に2回

  • ロタテック

人と病原性のないウシからのウイルスを遺伝子組み換えして生成

ワクチンに含まれる型→G1、G2、G3、G4、P[8] (5価ワクチン)

接種回数は生後6週から32週までの間に3回

この違いからすると、たくさんの型を含んでいるロタテックの方が予防効果の高いように感じるでしょうか?

実際、殆ど差はありません。

ロタリックスに含まれるG1P[8]は、他の型に対しても免疫力が働くので、1種類だけの接種で複数の型に対して免疫力を獲得できるのです。

具体的にはG2P[4]、G3P[8]、G4P[8]、G9P[8]で、結局ロタテックと同等の効果を得られるということですね。

接種後に注意しなくてはいけないこと

ロタリックス・ロタテックとも、接種後に注意するべきことがあります。

このワクチンは経口接種、つまり飲むワクチンです。

口から入ったワクチンが身体の外に出る時、つまり便の中にウイルスが出て来ます。

生ワクチンなので、生きたウイルスです。

ですから、接種後1週間は特にオムツ処理後の手荒いに注意が必要です。

また、ワクチンを接種してからの1か月間は、腸重積になるリスクが若干高くなるという報告があります。

腸重積というのは、小腸の終わりである回腸が大腸にはまりこんで(文字通り重なって)、通過障害を起こしてしまうこと。

この場合、血流が障害されて便の中に血が混ざることでイチゴジャムのようになり、嘔吐を繰り返します。

腸重積が起こったら、整復といってガスで押して特別な処置をする必要があります。

何の副反応も起きないワクチンはありません。

あえて身体の中にウイルスを入れて免疫を獲得するわけですから、当然です。

しかしその分効果は確認されており、発症・重症への移行・入院治療を明らかに減らすことができます。

任意接種の上に非常に高いワクチンではありますが、定期接種のヒブワクチンや肺炎球菌を始める前に接種しておきたいですね。




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