ロタウイルスの予防接種とは?

ロタウイルスには、何度も罹る?

ロタ(rota)は「車輪」という意味を持っており、その名の通りロタウイルスは電子顕微鏡でみると車輪のような形をしています。

正確には正12面体をした粒子で、コア・内核・外殻の3層構造からなっています。

そして構造状の組み合わせによりG型とP型に型が分けられ、G遺伝子型には23、P遺伝子型には31の種類が存在します。

全てが人間に感染するのではなく、人間に感染することが多い型はG型の1.2.3.4.5.6.8.9.10.11.12、P型の[4].[6].[8]と言われています。

ロタウイルスには一度罹っても違う型には免疫がないために、ウイルスが体内に入って発症すればまた激しい嘔吐と下痢を起こします。

ウイルス自体への治療法がないため、発症するたびに脱水や脳症のリスクにさらされます。

特に発展途上国では死に至ることもあり、一番発症頻度の高い月齢までに予防しておこうとなったのです。

ロタウイルスの予防法は?

ロタウイルス感染者の便1g中には、1000憶~1兆個のウイルスが存在していると言われています。

感染力が強いために、わずか10~100個のウイルスが身体に入っただけで感染してしまいます。

ロタウイルスに感染して発症するのは乳幼児が多いため、感染者本人に手洗いの励行をさせることは難しいですね。

そして感染した子供のオムツや吐物の処理の際に、周囲へ感染者が広がってしまいます。

ロタウイルスはアルコール消毒では効果がありません。

手指に擦り込むアルコール消毒がよくありますが、ロタウイルスは石鹸を使用して流水下で30秒以上手を洗わないといけません。

更に染した衣類や物品は、次亜塩素酸ナトリウム(よく使われるのは、家庭用漂白剤のキッチンハイターです)に漬け置きが必要です。

これらの対応をしても、ロタウイルスは感染力が強いために完全に予防しきれないため、ワクチンによって予防することが推奨されてきました。

日本では現在2種類のロタウイルスワクチンが承認されており、産まれてから最初のワクチンとして、生後6週から開始します。

ロタウイルスは初回感染時に症状が最も重く、2回目以降には軽くなる性質があります。

そのため、あえて身体に生のウイルス(弱毒化してあるものですが)を極少量入れて、免疫をつけるのです。

現在はまだ任意接種で、他のワクチンに比べて非常に高価なため接種率は高くありませんが…。

ウイルス自体は日本にも存在しているわけですから、保育園等の集団生活の場で誰か一人が感染して嘔吐でもしたら、あっという間に集団感染してしまいます。

乳幼児は容易に重度の脱水症を起こし、入院加療が必要になります。

ワクチンという予防する手立てがあるのですから、利用しない手はありませんね。




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