ロタウイルスの症状とは?

ロタウイルス感染症を起こすと、どうなるの?

ロタウイルスに感染すると、特に乳幼児ではごく少量の粒子でも症状を発症します。

通常2日間の潜伏期間を置いて発症し、突然の嘔吐から始まって発熱し、24~48時間後に水様の下痢便を認めます。

便は白っぽいのが特徴で、これを見ると検査をしなくてもロタウイルスによる下痢だとわかります。

ロタウイルスで一番恐いのは嘔吐と下痢による脱水で、これが一番多い合併症であり、主に生後6か月から2歳の子供は重度の脱水症を起しやすいとされています。

重度脱水症は腎障害を起こすこともあり、他にもロタウイルス脳炎・脳症といった重度の合併症もあります。

ロタウイルスは、どうして下痢を起こすの?

ロタウイルスは激しい嘔吐と下痢を起こします。

これは、小腸の細胞に感染して小腸の働きを阻害するからです。

本来人間の身体は、小腸で口から接種した食物の栄養素と水分を吸収します。

それが小腸の壁にウイルスが感染することによって細胞を破壊するため、栄養素や塩類の分解・吸収ができなくなってしまいます。

そのため食物は分解されることもなくそのまま腸管を通過します。

細胞から吸収されない分、腸管内に多量の糖や塩類が存在するため、浸透圧が高く(濃く)なります。

そのため身体は腸管から水分を引っ張ってきて濃度を均一に調整しようとします。

更に、腸管が炎症を起こしているために多量の浸出液を分泌することもあり、腸管内にはたくさんの水分が貯留します。

それで、水のような下痢便が何度も出るのです。

ロタウイルスに感染したら…

下痢はその中に大量のウイルスを含んでいますから、早く出し切ってしまわねばなりません。

嘔吐によって口からウイルスを排出することも、身体の防衛反応です。

ロタウイルスによる胃腸炎に罹ったら、嘔吐と下痢を止めようとしてはいけないのです。

ただし、身体から出す一方ではすぐに脱水を起こしてしまいますから、正しく水分を摂ることが重要。

とはいっても、吐いている一方で飲むということは難しいため、極少量の水分を効果的に摂ることがポイント。

ここが入院治療を要する程の重度の脱水を起こすかどうかの境目です。

嘔吐が治まったら、数口ずつでも塩分を含む水分を摂りましょう。

スポーツドリンクでは塩分が足りませんから、嘔吐・下痢には「経口補水液」として市販されているものがベスト。

おいしくないので子供は飲みたがりませんが、その場合はコンソメスープや味噌汁でもOK。

一度に数口程度でも、塩分が身体に入るかどうかは大きな違いです。

そして、もう一つ大事なことは、二次感染を防ぐこと。

オムツや吐物の処理をしているお母さんが感染し、料理をすることで他の家族が感染することが多いので、手洗いと汚染物の消毒による予防も確実にしましょう。




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