ロタウイルスはどうして予防接種で発症を防ぐことができるの?

なんでロタウイルスは感染しやすいの?

ロタウイルスは、実は1種類ではありません。

構造状G遺伝子とP遺伝子による組み合わせがあり、G遺伝子が23種類・P遺伝子で31種類存在します。

ということは、いくら90%以上の乳幼児が罹ると言われているロタウイルスでも、全ての種類に罹るということはないのです。

1度罹患してなんとか重度の脱水症や合併症を起こさずに済んだとしても、それで免疫を獲得したことにはなりません。

また別の型のウイルスに罹れば嘔吐と下痢を起こすのです。

また、ロタウイルスはごく少量のウイルスが身体に入るだけで感染します。

ロタウイルスによる急性胃腸炎は突然の嘔吐で始まることが多く、無防備な状態でいきなり嘔吐されるため、この時点で周囲にウイルスが巻き散らされます。

いくら拭き掃除を頑張っても、全てのウイルスを除去することは無理でしょう。

しかもアルコール消毒が効きません。

ロタウイルスには次亜塩素酸が良いと言われていますが、これは一般的にはたいていの家庭にはある、キッチンハイター。

ですから、いくら薄めて拭き取り用の消毒薬を作っても、使えない場所もあるのです。

ソファやカーペットなどがそうですね。

ですから、ロタウイルスは1人感染者が出たら、一度に拡大してしまうものなのです。

ロタウイルス対策は、ワクチンで

ロタウイルスにはたくさんの型があると、申し上げました。

それならば、先に考えうる(罹りやすい)型に対して免疫力を付けておけばよいわけです。

そこで開発されたのがロタウイルスワクチンです。

現在国内では2種類のロタウイルスワクチンが承認されています。

この2つは網羅している型が違うのですが、どちらも日本人が一番罹るとされている型をおさえてあります。

ワクチンとして先に身体に少量のウイルスを入れてしまうことで、強い免疫力を獲得することができるのです。

ロタウイルスのワクチンは他の定期接種より早く、生後6週から開始します。

ロタウイルスワクチンは、赤ちゃんが最初に接種するものなのです。

ただし、このワクチンはワクチンの中でとても高く、しかも任意接種なので自己負担です。

また、ノロウイルス等の他の感染性胃腸炎には効果がありませんから、いくらロタウイルスだけを予防しても、感染性胃腸炎による重度脱水を起こすことはあり得るのです。

これらの理由から、未だに接種率の低いロタウイルスワクチンですが、赤ちゃんを守るためにはとても大切なワクチンです。

赤ちゃんは自分で身を守ることができませんから、周囲にいる大人ができる限りの環境を整えてあげなくてはいけません。

後で重篤な健康被害が起こってから後悔することのないように、ワクチンで予防できるものならば、接種しておきたいですよね。




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