日本脳炎の予防接種は接種後どのくらい経つと効果が出るの?

日本脳炎ワクチンの効果はどのくらい?

日本脳炎ワクチンは、接種すると日本脳炎に罹るリスクを75~95%減らすことができると報告されています。

ただし、これは全ての接種をスケジュール通りに済ませた人のデータです。

ワクチンには製造方法の違いによって、いくつかの種類があります。

日本脳炎ワクチンは不活化ワクチンといって、ウイルスを弱くして感染力を失くしたものです。

身体の中でウイルスが増えていくことはないため、不活化ワクチンは1回の接種では十分な抗体価を獲得することができません。

そのため日本脳炎は1期接種3回、2期接種1回の計4回がワクチン接種の標準的スケジュールとされています。

一方、生ワクチンであれば病原性を弱くしてあるものの生きたウイルスや菌が身体に入るので、強い抗体価を長期間にわたって得られます。

1歳で接種する麻疹風疹ワクチンは生ワクチンの代表で、2回目を5~6歳の小学校入学前に受けてそれで終わりです。

そして、発症を防ぐ効果は1回で約95%、2回で約99%とほぼ完璧な抗体をつけることができます。

ワクチンの効果は?

ワクチンによって最初のウイルスとの接触が起こると、そこから免疫系が働き始めます。

ですから、初回のワクチン接種後は1週間以上経たないと抗体価は上がりません。

2週間を目安に考えるとよいでしょう。

しかし、1回の接種ではすぐに抗体価は下がりますから、必ず指定回数の接種を行う必要があります。

また、ワクチンの効果は、本人の体質と接種後にどのような環境にいたかで変わってきます。

ワクチン接種後に全くその病原菌・ウイルスに接触することがなければ、抗体は徐々に弱くなっていきます。

逆に適度に接触していると、発症することなく接触するたびに強い免疫が作られていくので、いつまでも抗体価が下がりません。

これをブースター効果といい、この効果を得るために、ワクチンは何年かあけて複数回接種するのです。

日本脳炎ウイルスに感染している豚や鳥の数は、毎年一定数はあります。

また、夏になればウイルスを媒介するコガタアカイエカが発生しますので、感染の機会はあります。

発症自体は1000人に1人という頻度なので、近年の報告数は年10人程度ですが、日本脳炎は過去の病気ではありません。

ですから適度に感染している方が、実は強い抗体を持続させることができます。

日本では地域によって気候が大きく異なるので、日本脳炎の発生には地域差があります。

過去10年間では、北海道や東北での発症例はなく、罹患者の殆どは九州・沖縄地方および中国・四国地方です。

ですから、大人になって免疫の下がったところで感染しやすい地域に行くのは、危険かもしれません。

とは言っても、日本国内なら旅行や出張で行くこともあるでしょう。

ワクチンの接種は小児期だけで、大人になって定期的に受けることはありません。

ですが、抗体価が心配な人は、自己負担になってしまいますがワクチンを追加接種しておくとよいでしょう。




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