日本脳炎の症状とは?

日本脳炎に罹るとどうなるの?

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスに感染しても、殆どの人は気づかないまま終わってしまいます。

感染者の中の極一部、100~1000人に1人程度が発病すると考えられており、実際近年は日本脳炎患者の報告数は毎年10人以下です。

しかし、いざ発病すると症状は重篤です。

では、日本脳炎に罹ると、どのような経過をたどるのでしょうか?

日本脳炎の症状

  • 数日間に及ぶ高熱(38~40℃、あるいはそれ以上になることも)
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • めまい

日本脳炎の潜伏期間は6~16日間とされています。

潜伏期間を過ぎたあと、これらの症状によって発病します。

その後どこの脳細胞が侵されたかによって症状は違いますが、以下の症状も現れます。

  • 意識がなくなる(意識障害)
  • 首の後ろの筋肉が固くなって、前屈できないか、無理に行うと抵抗がある(項部硬直)
  • 光に対して敏感になる(羞明)
  • 意識せずに身体が小刻みに震えてしまう(不随意運動)
  • 目の動きが揺れる(眼振)
  • 痙攣 → 小児では多いが、成人には少ない
  • 息苦しい(呼吸困難)
  • 表情がなくなる(仮面様顔貌)
  • 手足が動かなくなる(麻痺) → 特に手に現れることが多い

日本脳炎の予後・後遺症

日本脳炎ウイルスに効く特別な薬はありません。

ですから、症状が現れてからは対症療法を行うしかなく、高熱と痙攣の管理が主となります。

脳浮腫に対してステロイド治療を行うこともありますが、それによって一時的に症状が軽くなっても、その後の後遺症や死亡率を下げる効果はありません。

日本脳炎に罹ると致死率も高いのですが、後遺症を残す人が生存者の内の45~70%にも及ぶとされています。

日本脳炎の後遺症

  • 精神発達遅滞
  • 精神障害
  • 歩行障害
  • 手足の震えや仮面様顔貌(パーキンソン病様症状)
  • 痙攣発作
  • 手足の麻痺(動かなくなる)

医療は進歩しているし、ワクチン接種も勧められ、日本では1966年をピークに、患者数は減りました。

しかし、一度発病してしまってからの経過は今も昔とさほど進歩がありません。

変わらず、致死率は25~40%で、後遺症を残す患者は生存者の45~70%のままなのです。

そして、未だに治療薬もありません。

 

日本脳炎は、発病した時には重篤な症状が現れます。

ですから、やはり予防することが重要です。

日本脳炎ワクチンを受けていなかったり、まだ接種が完了していない(全4回)人が、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊の多い夏場に脳炎を起こしたら、日本脳炎を疑わなくてはなりません。

患者数は少ないものの、原因となる日本脳炎ウイルスに対する抗体を保有している豚、つまりその直近で日本脳炎ウイルスに感染していた豚は毎年確認されており、国内でも感染の機会はまだ存在しています。

ですので、必ずワクチン接種を受けて抗体をつけておくようにしましょう。




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