日本脳炎は予防接種でどのくらいの確率で発症を防ぐことができるの?

日本脳炎はどうやって予防するの?

日本脳炎は、コガタアカイエカを媒介として日本脳炎ウイルスに感染することで発症します。

実際は感染しても不顕性感染(感染していても症状が現れない)のことが多いため、感染者1000人に対して1人という発症率です。

近年日本では、日本脳炎の罹患者は年間10人未満の報告数しかありません。

しかし、一度発症すると発症した人の25~40%が死亡するという致死的な病気です。

また、命が助かった場合も45~70%の人に精神障害等の障害が残ってしまうと言われています。

日本脳炎を予防するためには、コダカアカイエカに刺されないようにすることが第一の方法です。

コガタアカイエカは日没後に活動が活発となるとされているので、夏の夜間外出を控えることも一つの予防となります。

夜間には戸を開放する機会を減らして、網戸をしっかり閉めることも必要です。

そして外出時には長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を極力避けること、併せて露出部位には虫よけスプレー等を使用するのがよいでしょう。

一般的には、蚊というと都市部よりは農村部に多いと考えられます。

しかし、コガタアカイエカは活動範囲が広いので、農村部のみで感染するとは言いがたく、都市部でも感染リスクは存在するのです。

現実的には、服や虫よけスプレーで防御するだけで完全に予防することは難しいです。

そのために、予防接種が定期接種となっているのです。

予防接種を受けることで、感染能力を持っているコガタアカイエカに刺されたとしても、自分に日本脳炎ウイルスに対する抗体があれば、発症せずに済むのです。

日本脳炎ワクチンの効果

日本では1966人の2017人をピークに、日本脳炎の患者数は激減しています。

要因としては、蚊が生息する水田が減少し、稲の害虫除去のために大量の農薬が散布されて蚊が減少したことがまずあります。

しかし、それ以上に日本脳炎ワクチンが定期接種化されたことが、罹患率を大きく低下させたと考えられています。

日本脳炎ワクチンを接種すると、日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができます。

ですから、ワクチン接種が完了していて、かつ蚊の生息する場所へ近づかないようにすることで、日本脳炎は高確率で予防することができます。

しかし、日本では平成17年から21年度に急性散在性脳脊髄炎の問題があり、接種を中止していた期間があります。

その時に接種対象年齢だった人には十分な抗体がついていないため、全4回のワクチン接種が完了していない人は追加で接種を受けておくことをお勧めします。




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