水疱瘡はどうして予防接種で発症を防ぐことができるの?

気づいた時には感染している?

水疱瘡の水痘帯状疱疹ウイルスは、非常に感染力の強いウイルスです。

水疱瘡の感染経路は空気感染に加え、飛沫・接触感染です。

咳やくしゃみの時の飛沫によって感染する場合は、水分を含んでいるため遠くまで飛べません。

しかし、飛沫のうちの水分が蒸発した残り(飛沫核)が空気中を漂っていくため、空気感染の場合は数十メートルも飛沫核が飛んでしまいます。

つまり、それだけ感染力があるということです。

また、発疹の出る前から他者への感染力を持っています。

そして、発疹や熱として症状が現れるまでの潜伏期間が2週間程度(10~21日)あります。

そのため家族で水疱瘡に罹った人がいれば、家族間での感染の可能性は約90%と報告されています。

長時間隣同士で座っていることが多い学校や保育園・幼稚園では、同じクラスで水疱瘡に罹った子が出たと知った時には、既に感染は広がっていることが多いのです。

水疱瘡を予防するには、どうしたらいい?

水疱瘡を予防するには、まず感染している人との接触を避けることです。

水疱瘡と診断がついた時には、学校や保育園・幼稚園へは出席停止となりますので、自宅で安静にすることで、感染拡大を防止することができます。

しかし、感染しているかわからなければ離れることもできません。

インフルエンザのように、流行の時期というのはありません。

そして、いつ流行するかわからないため、予防のしようがないのです。

ですから、水疱瘡は水痘ワクチンを受けておく必要があるのです。

平成26年10月1日から水痘ワクチンが国の定める定期接種となって無償化されたのは、ワクチンが一番の感染拡大を予防する方法だからです。

ただし、ワクチンを接種していても水疱瘡を100%予防できるわけではありません。

ワクチンを接種していても、水疱瘡に罹ることはあります。

ただし、その場合は発疹や熱の程度が軽く済むことが殆どです。

合併症を起こす確率も低くなります。

水疱瘡は全身にできた全ての発疹が痂皮化(かさぶた)するまで、自宅安静が必要です。

保護者は子供が保育園・幼稚園に登校するまでは自宅にいなければなりません。

共働き世帯の多い現代では、約1週間も会社を休むことはとても大変です。

看病をしていた自分がかかることもあります。

また、同居家族に乳幼児や高齢者がいる場合には、それらの人への感染を防ぐためにもワクチン接種を済ませておく必要があるのです。

水痘ワクチンが無償化となるのは、基本的には3歳前の子供までです。

平成26年度は暫定的な処置として無償対象者を5歳までにしていますが、限られた条件のそろった人だけです。

適度に水痘帯状疱疹ウイルスに触れている人(保育所の職員等)は抗体価が下がることはありませんが、子供と接する機会のない成人は抗体価の低い人が多いので、ワクチンを受けておきましょう。




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