狂犬病とは?

狂犬病は、過去の病気?

狂犬病は、日本では1957年以降発症がなく、過去の病気ととらえられているかもしれません。

狂犬病に罹った人どころか、狂犬病に罹っている犬すら見たことのない人が殆どでしょう。

なぜ日本では狂犬病の発症が途絶えたのでしょうか?

理由は大きく3つあります。

  1. 飼い犬へのワクチン接種が義務づけられてワクチン接種を受けていない野犬が減った
  2. 厳重な検疫制度
  3. 日本が島国だから

世界で日本同様に狂犬病が根絶されたと思われる地域は、オーストラリア・台湾・イギリス・ハワイ等で、殆ど島国です。

ところが、1966年にはイギリスでコウモリから狂犬病ウイルスに類似したリッサウイルスが発見され、さらにフランスからもユーロトンネル開通によって狂犬病ウイルスの持ち込みが危惧されるようになりました。

そして、2002年には1902年以降初めて、前述のリッサウイルスによる死者が出ました。

リッサウイルスは、アフリカ・イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・デンマーク・ポーランド・ロシア・スウェーデンと広く行き渡っています。

コウモリに触れる機会は、一般人はあまりないでしょう。

しかし、いつ日本も動物を介して狂犬病ウイルス・リッサウイルスが広まるかはわかりません。

狂犬病は決して過去の病気とは言い切れないのです。

狂犬病は、犬だけじゃない?

そもそも狂犬病は犬だけでなく、他の動物からも感染することをご存知でしょうか?

北米およびヨーロッパでは、アライグマ・スカンク・キツネ・コウモリ等の野生動物は狂犬病に感染していると言われています。

身近な動物としては猫もいます。

東南アジア等、海外でこれら野生動物に噛まれたりひっかかれたりして傷を作った場合、狂犬病に罹る可能性を否定できません。

いざこのような状況になった場合、狂犬病ウイルスを予防して発症を阻止するためには、狂犬病ワクチンと抗狂犬病ガンマグロブリンの投与を受ける必要があります。

狂犬病は発症率は低いけれど、もし発症してしまうと致死率100%という恐ろしい感染症なのです。

狂犬病の予防は、特に海外に出かける際はあらかじめ危険な地域かどうかを確認し、必要があればワクチンを接種してから渡航するように、日程を調整しましょう。

何よりも、むやみに動物に触れたりしないことも大事です。

接触がなければ感染もしませんから。

狂犬病は、過去の病気と思われがちです。

しかし、新しい類似ウイルスも含めれば世界的に根絶したとは言えず、グローバル社会においてはいつ日本にもやってくるかわかりません。

繰り返しますが、狂犬病は過去の病気ではないのです。




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