狂犬病の予防接種ではどんなワクチンを使うの?

狂犬病ワクチンの種類

ワクチンというものは、大抵一つの種類に対して複数の製薬会社が製造しています。

日本では狂犬病そのものがいないので、ワクチンの生産量はあまり多くありませんし、国内産は1種類です。

化血研の、燥組織培養不活化狂犬病ワクチンというものです。

名前の通り、不活化ワクチンの狂犬病ワクチンです。

日本国内のものは副反応も少なく、効果も比較的長いと言われていますが、それでも3回の接種が必要です。

国内産の場合は初回から4週間後に2回目、さらに6か月~12か月あけて3回目接種をしてワクチンスケジュールは完了です。

一方で、狂犬病ワクチンは国内産の供給量が少ないため、海外の製品を使わざるを得ないこともあります。

その場合には安全性の高いものを使用しているか確認しましょう。

海外で狂犬病ワクチンを受けると、場合によっては脳組織由来のワクチンを使用していることがあります。

こちらは副反応も強い上に効果が弱いため使用を避けるように勧告されていますが、発展途上国ではいまだに使用されていることもありますので、注意が必要です。

安全性と効果の面で勧められる海外の狂犬病ワクチンは、Novartis社とChiron社の「Rabipur」と、SanofiPasteur社の「VERORAB」というワクチンです。

ただし、海外のワクチンは国内産と違って接種時期が違うので注意しましょう。

初回から1週間後が2回目の接種、3回目は3~4週間後になります。

渡航スケジュールを調整しよう

国内産のワクチン接種を希望する場合、まずは国内産の狂犬病ワクチンを入荷してくれる医療機関を探しましょう。

また、国内産の場合は最短でも半年の準備期間が必要ですから、会社でいきなり海外赴任を命じられた…という場合には間に合いません。

しかし、急な場合は海外の輸入ワクチンを使用しましょう。

その場合は半年後の接種がないので、1か月で3回の接種が終了します。

もちろん、受診する医療機関で取り扱っていればの話ですが…。

国内産であれ海外産であれ、このどちらかのパターンで3回の接種を終了してから海外渡航を迎えられるように、スケジュールを調整するのがベストです。

しかし、1か月の猶予すらないという場合は初回と可能であれば2回目の接種までを日本で行い、3回目の追加接種を現地でということもできます。

その際には日本で接種した狂犬病ワクチンの証明書(接種済証)を持参し、渡航先での取り扱いワクチンが脳組織由来のワクチンでないことを確認しましょう。

狂犬病は、致死率100%の非常に恐ろしい病気です。

癌よりもずっとずっと怖い病気です。

必ずワクチンを接種し、渡航先でも不用意に動物に近づかないようにしましょう。

外で散歩している犬に気軽に触れられるのは、狂犬病のない日本くらいだと思った方がよいでしょう。




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