狂犬病の予防接種は接種後どのくらい経つと効果が出るの?

接種が全て完了してからの渡航を

免疫は通常、最初に病原体に触れてから2週間たつと抗体を作り、2回目にその病原体に触れた時に更に強い抗体を作りだします。

ということは、ワクチンの接種回数を経るごとに、強くてより持続する抗体を獲得できるというわけです。

狂犬病ワクチンは、国内産のものであれば初回接種・4週間後・6~12か月後と合計3回のワクチンで接種が完了となります。

輸入ワクチンの場合は初回接種・1週間後・3~4週間後と同じように3回接種ですが、1か月でワクチンスケジュールが完了します。

ですから、渡航までの日がない場合は輸入ワクチンを接種すると、渡航までに間に合うという場合もあります。

大事なのは、ワクチンスケジュールを完了してから渡航すること。

狂犬病は発症すれば致死率100%の病気です。

確実な抗体を付けてから渡航するためには、3回の接種を完了させたあと2週間以上経過してからの渡航が望ましいでしょう。

スケジュール途中ではまだ十分な抗体がなく、もし現地で狂犬病かもしれない動物に噛まれた場合は対処が異なります。

事前接種の完了していない場合はその時の状況にもよりますが、ヒト抗狂犬病免疫グロブリン(HRIG)を取り寄せて24時間以内に投与する必要が出てきます。

ワクチン接種を受けていなくても、暴露後の予防接種とHRIGの注射で発症はほぼ抑えられるとは言われています。

しかし、発症してからでは助ける術がありませんから、これらの暴露後の接種で対応しようと考えず、3回の予防接種を終えてからの渡航が原則です。

犬に噛まれたら…?

渡航先で狂犬病を起こしうる動物(犬や猫等)に噛まれた場合、その動物が狂犬病かどうかわかる方法はあるのでしょうか?

狂犬病は、人間では潜伏期間が1~3か月かかりますが、犬や猫では2週間程度とされています。

一概には言えませんが、2週間経ってもその動物が狂犬病症状を示さなければ、狂犬病ではなかったと言ってよいかもしれません。

現実は2週間も噛まれたあと放置するわけにはいきませんから、受傷当日にワクチン接種が必要です。

日本では19556年を最後に、狂犬病の発症はありません。

検疫もしっかりしており、海外から動物が持ち込まれたこともありません。

おまけに日本は島国ですから、外から持ち込まれる危険性が少ない国です。

加えて国内で犬を飼う場合には毎年の狂犬病ワクチンが義務付けられており、野犬も殆どみかけません。

狂犬病に関して言えば、日本ほど安全な国はないということですね。




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