狂犬病は予防接種でどのくらいの確率で発症を防ぐことができるの?

狂犬病ワクチンの効果はどのくらい?

狂犬病ワクチンを渡航前に接種した場合、どのくらいの割合で狂犬病を予防できるのでしょうか?

狂犬病ウイルスは噛まれたりひっかかれた傷から感染しますので、人から人への感染はありません。

他の感染症のように人同士での飛沫感染や空気感染・接触感染は起こりません。

また、ワクチンを適切に接種すれば狂犬病の発症を殆ど予防できることもあり、狂犬病ワクチンを接種した上で狂犬病に罹っている犬に噛まれた場合、何%が予防できるかは明確なデータがありません。

ただし、ワクチンの効果自体は2~3年とはっきりしているため、もしワクチンを接種していても5年以上経過してから受傷(暴露)した場合、何も予防をしていなかった人と同じ扱いになります。

受傷後にワクチンの差が出る

狂犬病は、未だに治療方法がありません。

発症してからの治療方法がないため、「発症しないように」する治療しかありません。

具体的には、実際に狂犬病の犬に噛まれたりひっかかれたりした後ですぐに狂犬病ワクチンを接種します。

方法は日本法・WHO法で若干の違いがありますが、5~6回の接種が必要になります。

また、ウイルスを拡散させないために、ヒト抗狂犬病免疫グロブリン(HRIG)の注射も迅速に行います。

これは健康な人で造った狂犬病ウイルスの抗体ですが、非常に高価な上に入手困難な場合があります。

国によっては入手できないことがあります。

ただし、これは3年以内に狂犬病ワクチンを接種してからの暴露であれば、必要ないとされています。

また、ワクチンを接種してから暴露した時は、狂犬病ワクチンのスケジュールが違います。

暴露後接種スケジュール

  • 事前のワクチン接種歴なし

日本法:0・3・7・14・28・90日

WHO/Essen法(世界標準):0・3・7・14・28日

*暴露当日の接種を0日とする

*HRIGは24時間以内に傷周辺に注射、近くになければ入手でき次第1週間以内に注射

  • 事前のワクチン接種歴あり

日本法、WHO法とも:0・3日

*事前ワクチン接種からの経過年数や、それまでの接種回数によって、暴露後の接種回数を変えるべきという考え方もありますが、ルールとして定まっていません。

これらの暴露後の予防接種を適切に行った場合、殆ど狂犬病の発症には至らないということですから、どのくらいの割合かは明確にされていませんが、効果が高いことは確実です。

また、少なくとも、暴露した後で違いが出ることは確かです。

事前の接種があれば人抗狂犬病免疫グロブリンは必要ないし、ワクチン接種の回数も発症頻度も抑えられるということです。

発症すれば100%が死亡する病気ですから、十分ワクチンの効果としては高いことが言えるでしょう。




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