破傷風の予防接種とは?

破傷風の予防は、ワクチンで

破傷風は日常生活において全く触れない・接触しないようするということは、現実には困難です。

本人すら気づかないような小さな傷から侵入するので、怪我をしたら気をつけるというのでは予防になりません。

予防をするにはワクチンが必須です。

破傷風のワクチンは1952年に破傷風トキソイドワクチンが導入され、1968年には予防接種法によってジフテリア・百日咳・破傷風混合ワクチン(DPT)の接種を国で定めた定期接種として開始しました。

2012年にはそれまで生ワクチンとして経口接種していたポリオを追加し、四種混合(DPT-IPV)として定期接種となりました。

三種混合として接種していてまだ追加接種までが終わっていない場合は、移行期間の間は三種混合と不活化ポリオを別々に接種することで、四種混合と同様の効果を得ることができます。

40歳で抗体が消える?

ワクチンが導入される前の1952年は、年間報告患者数1915人のうち死亡者が1558人という致死率81.4%という非常に怖い感染症でした。

三種混合ワクチンが定期接種化されて破傷風の報告数は激減していますが、それでもまだ年に30人程が報告されています。

このうちの95%が30歳以上の成人だというのです。

泥だらけになってはだしで外を駆け回っている子供ではなく、なぜ成人での発症が多いのでしょうか?

ワクチンによって得た抗体は、年々低下します。

これが30歳を過ぎると抗体価の低い人が増えてきて、40歳を境に抗体陽性率は大きく低下すると言われています。

そのため、破傷風患者に成人が多いのです。

現在は子供にのみ定期接種としてワクチンが接種されている破傷風ですが、これを40歳と60歳前後で2回の追加接種を行うことで、「本の破傷風患者数はゼロになる」という説もあります。

また、日本では少ない新生児の破傷風感染を防ぐために、WHOでは妊婦も追加接種を受けるべきと推奨しています。

1968年以前に生まれた世代は、三種混合の定期接種を受けていません。

成人では破傷風トキソイドは海外渡航前の人が自費で接種するのが殆どですが、ワクチン未接種の年代も渡航の有無を問わずに接種しておくべきです。

2012年にはヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン・水疱瘡(水痘)の無償化も始まりましたが、破傷風は無償化の予定はまだありません。

破傷風は年間の発生数は少なくても、現代でも罹ると致死率30%という怖い病気であることは事実です。

国や自治体による費用補助がなくても、ワクチンを接種しておきたいですね。




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