破傷風の予防接種は接種後どのくらい経つと効果が出るの?

ワクチンの効果はいつから現れる?

ワクチンは、身体の中にあえて病原体を入れることで免疫反応を誘発して抗体を獲得するものです。

元気な時に接種を受けておけば、いざという時には抗体があるため上手にそれを使って破傷風菌と戦ってくれるのです。

つまり、抗体というのは待ち伏せしておく必要があるのです。

では、抗体を獲得するまでにはどのくらいの期間が必要でしょうか?

個人差もあるでしょうけれど、おおむね2週間と言われています。

そして一度細胞に記憶させておいて、期間を置いて2回目・3回目と接種していくことで、その都度より強くて長く持続する抗体を得られるのです。

小児の定期接種では1期で3回プラス追加接種1回、2期は11~12歳で1回接種します。

ワクチンの効果は約10年

破傷風は四種混合・三種混合・破傷風トキソイドのどのワクチンを接種しても、ほぼ100%抗体を獲得し、破傷風菌の感染を予防すると言われています。

ワクチンの効果としては非常に高いものと言えるでしょう。

ただし、問題もあります。

おおよそワクチンの効果は10年と言われています。

そのため1期4回、2期で1回接種していても、ワクチンの効果は30歳以降低下し、40歳を超えると抗体陽性率はガクンと落ちてしまうのです。

実際、日本では破傷風の感染者報告は現代でも年30~40人ありますが、そのうちの95%が40歳以降の成人なのです。

小さい頃の方が泥にまみれて遊び、よく怪我もしているはずなのに、感染しているのは子供ではなく成人。

これはワクチンの効果が薄れたことを表しています。

また、日本で破傷風トキソイドワクチンが導入されたのは1952年。

それが三種混合の定期接種として開始されたのは1968年のことです。

意外にワクチンというのはごく最近始まった制度なのですね。

必然的に、1968年以前に出生した人達は三種混合を接種したことがありませんから、破傷風菌に侵される危険性は子供よりも高くなるのです。

接種して2週間で抗体を獲得できたとしても、それが消えてしまっては何の意味もありません。

小児期にワクチンを接種してあっても、成人における海外渡航前には必ず追加接種が必要です。

トキソイドは不活化ワクチン同様、生ワクチンに比べると副反応も少なく、感染の可能性がないため安全です。

破傷風菌は非常に感染力が強く、かつ本人も気づかないようなとても小さな傷からでも侵入します。

発症すると致死率は30%を超えると言われている危険な病気ですから、受傷する前にワクチンを接種して免疫をつけておきましょう。




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