破傷風の症状とは?

破傷風に罹るとどうなるの?

破傷風は、破傷風菌が産生する神経毒素(破傷風毒素)によって症状が現れます。

土壌から何かしらの傷口を介して侵入した破傷風菌は、3~21日の潜伏期間をおいて、主に神経へ作用します。

症状は4つの段階を経て経過し、近年は年間約40人の患者が報告され、致命率約30%に至ると言われています。

破傷風の段階別症状

  • 第一期:初期症状

開口障害(口が合わさったままになり、食事がとりにくくなる)

頸筋の筋肉の張り

寝汗

歯ぎしり

  • 第二期

開口障害が更に悪化

顔面の筋肉が緊張・硬直

破傷風顔貌(口唇が横に広がって少し開いて歯がのぞくため、苦笑いのようなひきつったような笑顔となる)

  • 第三期:最も生命に危険な時期

項部硬直(首の後ろの筋肉が硬くなり、頷くことができない)

全身の緊張(発作的に身体をのけぞったように全身痙攣を起こす)

  • 第四期:次第に軽快

第三期で現れた症状が残るものの、全身の痙攣はみられない

徐々に症状は軽くなっていく

破傷風は上の症状によって診断されますので、感染経路である傷口を特定することは大切ではありますが、特定できない場合でも早期に治療を開始します。

破傷風の治療は抗破傷風ヒト免疫グロブリン(TIG)療法が主で、これは発症初期に実施するのが基本。

ですから、初期症状が現れたらすぐに病院を受診してTIG投与を受ける必要があります。

進行が早い程、致死率が高い

破傷風の症状は上に記した通り、第一期から第四期に分けられます。

この中で、開口障害で始まる第一期から全身痙攣を起こす第三期までをオンセットタイムといいます。

このオンセットタイムの進行が早ければ早いほど予後は悪く、致死率が高くなると言われています。

特に48時間以内である場合、予後が極めて悪いとされています。

今の日本では定期接種の中に破傷風が含まれていることもあり、なかなか破傷風に罹った人を見る機会があまりありません。

しかし、開口障害を起こす病気はあまりありませんから、早期に診断して抗破傷風ヒト免疫グロブリンの投与を受けたいところです。

ただし、医師が破傷風であると診断してくれればの話。

現役医師でも余程の年輩医師でなければ現場で破傷風の患者を診ることがありません。

自分の身は自分で守るつもりで、破傷風に罹る前にワクチンを接種しておきましょう。

子供の頃接種していても、抗体は年を経るごとに下がっていきます。

現に近年の破傷風報告者は95%以上が土まみれになって遊んでいる子供ではなく、30歳以上の成人なのです。




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