破傷風はどうして予防接種で発症を防ぐことができるの?

破傷風は、日常生活に気をつければいい?

破傷風菌は、そのものだけでは熱や乾燥に弱くて生育できません。

そのため、芽胞という殻を作って存在しています。

この芽胞があるために、他の雑菌は熱を加えれば死滅するのに、破傷風菌は死滅せずにいられるのです。

ちなみに、この破傷風菌が芽胞によって守られていることを実験によって証明し、破傷風菌のみの純粋培養に成功したのは、かの有名な北里柴三郎です。

熱にも乾燥にも強い破傷風菌は、土壌(土)の中に存在します。

犬や猫の糞で土壌は汚染されていることが多く、動物に噛まれたりひっかかれた時、外で受傷した怪我による傷口から感染します。

子供は特に土に触れる機会が多いですし、大人でもガーデニングやアメリカでは、注射による薬物依存者に破傷風患者が報告され、芽胞によって汚染された機材で感染した可能性が指摘されています。

日本でも薬物乱用を取り締まっていてもゼロにできない現状があり、他人事ではありません。

結局のところ、日常生活で破傷風にかからないために注意することというのはなく、普通の生活を送っていても、危険にさらされることはあるということです。

怪我をしないように気をつけていても、人間は全く無傷ではいられません。

破傷風菌は本人すら気づかないような極小さな傷からも侵入しますから、日常生活に気をつけていれば感染しないということはないのです。

破傷風の予防は、ワクチンで

土に触れないなど日常生活にいくら留意したところで、破傷風菌が熱と乾燥に強い芽胞に守られて存在しているということは、接触を完全に遮断することは不可能。

しかし破傷風は感染して発症すると、破傷風菌の作り出す毒素によって全身の痙攣を起こし、重症例では死に至ります。

それを予防するためには、やはりワクチンが必須。

現代の子供達は定期接種になっているワクチンの種類が、とても多くなっています。

平成26年度中だけでヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン・水痘ワクチン(水疱瘡)が定期接種となっています。

けれども、破傷風は昔から定期接種化されていたワクチンです。

それだけ必要度が高いということなのですね。

日本では生後3か月から、四種混合という形で破傷風のワクチンが開始されます。

命に関わる重要なワクチンですから、必ず決められた期間に接種しましょう。

また、成人でも40歳を過ぎるとガクンと抗体が落ちると言われていますから、接種しておくにこしたことはありません。

成人の場合は自由診療(自費)のためお金がかかりますが、命を危険にさらして破傷風に罹ることを考えたら、どちらが高くつくのでしょうか?




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