風疹とは?

風疹って、どんな病気?

風疹は、風疹ウイルスの感染によって起こる、急性の発疹の出る感染症です。

好発年齢としては幼児期や学童期にあたり、発熱・発疹・リンパ節の腫れを特徴とします。

感染経路は飛沫感染です。

飛沫感染というのは、感染した人の咳やくしゃみをした時のしぶきを吸い込むことによって広がるものです。

飛沫は水分を含むため、空気感染のように空気中を漂うことはありません。

比較的長時間、狭い範囲に一緒にいると感染します。

飛沫は遠くには飛びませんから、1m以上離れればよく、うがいと手洗いの励行で予防することができます。

しかし学校や職場では机を隣同士にしていることもあるため、クラスや部署で一人が感染すると広がり易くなります。

ですから、風疹は第2種学校感染症に指定されており、罹患すると登校不可となります。

ただし、潜伏期間や不顕性感染(感染していて周囲への感染力もあるのに、症状がないこと)もあるので、風疹とわかった時には既に近くにいた人は感染していることが多いのです。

発疹は3日程で消失しますが、リンパ節の腫れは数週間残ります。

学校や幼稚園・保育園は、発疹が消えれば通うことができます。

治療はこれといった特効薬がありません。

発熱や関節痛に対して解熱鎮痛薬を使用する等、対症療法しかありません。

また、風疹には脳炎(0.02%)・関節炎(15~50%)・特発性血小板減少性紫斑病(0.03%)という合併症の起こることがありますが、適切な処置を行えば、予後は良好です。

風疹の最大の問題は、先天性風疹症候群

最近風疹が話題に上がっているのは、先天性風疹症候群です。

現代の乳幼児はワクチンの制度が改正されてから産まれているので、1歳と6歳で麻疹風疹混合ワクチン(MR)の2回接種を行うことになっています。

しかし、今お父さんになる20~40歳代の男性は、ワクチンを接種する機会がなかったため免疫がなく、成人男性から流行して妊娠中の女性に感染してしまうことが問題になっているのです。

妊婦が妊娠20週までに風疹ウイルスに感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、先天異常を生じる場合があります。

これを先天性風疹症候群(CRS)とよび、近年問題となっています。

CRSは、妊娠中どの期間に感染したかによって重症度・症状の種類が違いますが、以下の先天異常が挙げられます。

  • 先天性心疾患(動脈管開存症が多い)
  • 難聴
  • 白内障
  • 色素性網膜症
  • 低出生体重
  • 血小板減少性紫斑病
  • 溶血性貧血
  • 黄疸
  • 間質性肺炎
  • 髄膜脳炎

先天性風疹症候群を予防するためには、予防接種を受けておく必要があります。

妊婦は胎児への影響から接種を受けることができませんので、周囲にいる人達が風疹の予防接種を受けることになります。

また、妊婦も出産後早期の接種が勧められます。




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