風疹の予防接種とは?

風疹を予防するためには

風疹を予防するためには、風疹に感染した人との接触を控え、マスクを装着してうがい・手洗いをすることで予防できます。

しかし、14~21日の潜伏期間があることや、感染したものの症状が現れないままウイルスをまき散らしてしまう不顕性感染の問題を考えると、これらの方法では予防しきれません。

特に家族の中で風疹に罹患した人がいると、予防するのは困難です。

本当の意味での風疹の予防は、全員が風疹のワクチンを接種して流行を抑えることです。

風疹ワクチンとは、どういうもの?

風疹のワクチンは、弱毒生ワクチンというものです。

生ワクチンというのは、生きた病原菌やウイルスの毒性を弱めたものです。

長期にわたる免疫を獲得できる利点がありますが、病原性は弱いものの、不活化ワクチンよりも感染症の発症などの副反応を起こす可能性が高くなります。

そのため、妊娠が判明した時点で風疹ワクチンを接種することは、胎児への影響が懸念されるためできません。

現在ワクチンは定期接種と任意接種とに分けられており、定期接種は国や自治体で費用を負担しているため、無償(タダ)で接種することができます。

しかし、定期接種のワクチンであっても、保護者の責任で医療機関を受診させて接種することになっているため、対象者全員が行っているのではありません。

2006年度から風疹ワクチンは麻疹と混合の「麻疹風疹混合ワクチン(MR)」を、1歳と小学校入学前(年長児)に行う定期接種となりました。

小学校入学前には各自治体より各家庭へと通知が届き、入学前の説明会等でもワクチン接種を促しているため、比較的接種率は高く維持されています。

また、日本では1977年8月~1995年3月までは中学生の女子のみが風疹ワクチンの対象となっていて、この時は学校で集団接種を行いました。

男子はワクチンを受けていません。

その後1994年にワクチンの制度が改正され、1995年4月からは対象が生後12か月以上から90か月未満の男女に変更となり、経過措置として12歳以上から16歳未満の中学生男女についても対象となりました。

しかし、女子しか受けていなかった世代が今の妊娠・出産の年齢に当たっており、経過措置期間についての認知度が低かったため、男子への接種率上昇にはつながりませんでした。

2007年に10~20代を中心とした麻疹の全国流行を受けて、時限措置として中学生と高校生に麻疹風疹混合ワクチンの接種が勧められた時期もありましたが、特に大都市圏での接種率が低いまま措置は終了となってしまいました。

現代の小児期発症の風疹は抑えられているものの、これまでの制度の在り方から、妊娠・出産に関わる20~40代では男性の風疹ワクチン接種率が低く、それが先天性風疹症候群の患者数を増加させることになり、問題となっているのです。




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