麻疹とは?

麻疹ウイルスは最強のウイルス?

麻疹は「はしか」とも言い、麻疹ウイルスによって引き起こされる全身感染症です。

麻疹ウイルスは非常に感染力が強く、また様々な経路で感染します。接触や飛沫感染だけでなく、空気感染を起こしますので容易に感染が広がってしまいます。

麻疹ウイルスはヒトからヒトへと伝染し、免疫を持っていない人が感染者と一緒にいると、ほぼ100%感染すると言われています。

ただし、一度感染すると終生続く免疫を獲得します。

では、一度罹ってしまえばいいのでは?と思ったら大間違い。

麻疹は様々な合併症を引き起こし、合併症の総数は全体の30%にも及ぶとされています。

中でも一番多いのは肺炎です。

また、頻度は低いものの重症である脳炎の合併もあります。

肺炎と脳炎は麻疹による二大死因であり、注意が必要なのです。

そう、麻疹は命に関わる感染症なのです。

麻疹の合併症

  • 肺炎

麻疹の起こす肺炎にはウイルス性肺炎・細菌性肺炎・巨細胞性肺炎の3つがあります。

重篤な症状を起こし、死に至る場合もあります。

  • 中耳炎

麻疹患者のうち5~15%にみられる合併症。

特に乳児では症状を訴えることができないので、耳垂れがあったら注意が必要です。

  • クループ症候群

咽頭炎・咽頭気管支炎によって起こります。

呼吸困難等の症状がある場合、人工呼吸器を装着し、呼吸の管理が必要になることも。

  • 心筋炎

麻疹の経過中に心電図をとると、一過性の心電図異常を見ることがありますが、大抵は重篤な症状を起すことは極めて稀です。

  • 脳炎

麻疹に罹った1000例に0.5~1%の割合で起こります。

発症頻度は肺炎や中耳炎より低いのですが、肺炎とともに死亡の原因となるので要注意。

麻疹に罹ったらどうなるの?

麻疹は10~12日の潜伏期間を経てから発症し、カタル期→発疹期→回復期と3段階を経て移行します。

麻疹は学校保健安全法によって、学校の出席は停止になります。

合併症がない限り10日程で回復しますが、発疹の後はしばらくの間色素沈着が残ります。

感染力は最初に発熱して発症した時からありますが、最も強いのは発疹が出る前のカタル期(咳やくしゃみ、鼻水等の風邪のような症状と、結膜充血や目やにが出る結膜炎症状の現れる時期)で、発疹が出て5~6日経つと感染力はありません。

熱は最初38~39℃くらい出てから一旦治まり、再度発熱した時には40℃近い高熱となります。

回復期に入ると解熱して発疹もおさまってきますが、解熱後3日を過ぎるまで学校には登校できません。

麻疹はとても感染力が強く、怖い病気です。

子供だけでなく、成人も感染します。

厚生労働省は、麻疹を風疹とともに排除計画を策定しており、撲滅を目標としています。




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