麻疹の予防接種ではどんなワクチンを使うの?

麻疹のワクチンはどんなワクチン?

麻疹を予防するためには、ワクチン接種が必須です。

麻疹のワクチンには、麻疹だけの単独ワクチンと、風疹と一緒になっている麻疹風疹混合ワクチン(MR)があります。

現在は、1歳と小学校就学前の年(年長)の2回の麻疹風疹混合ワクチンの接種が、定期接種として定められています。

1989年から1993年までの間は、麻疹風疹だけでなくおたふくも含む麻疹風疹おたふくかぜ混合ワクチン(MMR)を定期接種としていましたが、おたふくかぜワクチンに由来した無菌性髄膜炎が予想以上に多発したことにより、わずか4年で国内でのMMRワクチンは中止となり、現在に至っています。

麻疹風疹混合ワクチンは満1歳を迎えたその日から接種可能です。

ただし、生ワクチンですからそのあと4週間は他のワクチンを接種できなくなります。

生ワクチンは弱くしてあるものの、本物の麻疹ウイルスが存在します。

それが身体の中で増殖することで抗体を獲得していくのですが、この時に副反応を起こすことがあります。

ワクチンを接種した直後ではなく、接種してから5~14日後に現れます。

ワクチンによる副反応は発熱が多く、他に麻疹のような発疹が現れたり、接種したところが過度に赤く腫れたりすることがありますが、実際に麻疹に罹った時に起こるような脳炎脳症は100~150万人接種に1人以下です。

副反応は風疹と混合しているから起こるものではないので、麻疹単独でも同じような反応を起こすことがあります。

しかし、ワクチンはどれも身体の中にあえて病原体を入れるものです。

それが麻疹や風疹、水疱瘡、おたふくは生ワクチンというかたちで接種するので副反応が心配されがちですが、副反応は不活化ワクチンでもトキソイドでもゼロではありません。

自然感染より怖いものはない?

副反応が心配だからと、定期接種化してあるワクチンすら接種させていない親御さんが稀にいます。

しかし、副反応は1例でもあれば報告義務があるので、必ずどの薬品・ワクチンの添付文書を見ても載っています。

ワクチンによる副反応よりも、無防備に自然感染してしまった時の方が、麻疹そのものの症状が重いだけではなく、肺炎・脳炎・中耳炎・クループ・心筋炎という合併症の起こる可能性の方がずっと高いのです。

これらの合併症は、全体の30%に起こると言われています。

麻疹のワクチンは、定期接種の時期に受ければ無償で受けることができます。

また、大人でも抗体がないと思う人は、麻疹単独でもよいので接種しておきましょう。

大人の場合は自費接種になってしまいますが、いつ感染するかわからないものですから、とくにこれから結婚して子供をもつことを検討している人は、男性も接種しておくとよいですね。




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