麻疹の予防接種とは?

麻疹は風疹と一緒に予防しよう

麻疹の予防は、現在は風疹と一緒に予防するようになりました。

ワクチンが麻疹風疹混合ワクチンとして普及したこともありますが、麻疹の抗体価のない人は大抵風疹の抗体価もありません。

風疹は妊婦が知らない間に罹患すると、先天性風疹症候群を生じる場合があるので、どちらも予防することが大事です。

2008年に麻疹は10~20代を中心に大流行し、高校や大学が閉鎖になったことは記憶に新しいでしょう。

本来なら一度ワクチンを接種しておけば、その後自然発症した麻疹ウイルスに触れることで、その都度強い免疫を獲得していきます。

これをブースター効果と呼びますが、この年代は麻疹のワクチンを接種したことがなく、かつ麻疹のワクチンの開発によって自然流行しなくなり、ワクチンを接種していた人も抗体が下がっていたのが流行した原因とされています。

これに対し平成20年から5年間、中学1年生相当、高校3年相当の年代に2回目の接種を受ける機会を設けて対応したことにより、平成21年以降10~20代の感染者は激減しました。

現在麻疹は風疹と一緒に麻疹風疹混合ワクチンとして、1期は満1歳を迎えてすぐ、2期は小学校入学前の年(年長)に定期接種として行っています。

抗体は、一度でつくとは限らない

ウイルスに対する免疫は、抗体を獲得しているかどうかで決まります。

いくらワクチンを接種していても、抗体が付いていなければ防ぐことができません。

この抗体の強さを示すのが抗体価です。

免疫の持続期間は、自然発症で40~50年、ワクチン接種で1回約10年と言われています。

ワクチンを接種していても、時が経つと抗体価は下がってしまうのです。

抗体価を調べる方法はいくつかありますが、検査方法によっては「陽性=十分な抗体価がある」とは限りません。

医療従事者は従事する前(学生の間等)に麻疹だけでなく風疹や水疱瘡・おたふく等の抗体価を調べることが当たり前になっています。

その時に、抗体価が低い場合には追加で接種します。

抗体価は一回上がったのに下がってしまった人もいれば、最初から一度のワクチン接種では上がらないという人もいるのです。

ですから、2回接種もしくは3回接種することで、ブースター効果によって高い抗体価にすることができるのです。

小さい頃に接種したから大丈夫…とは言い切れないということですね。

抗体価は医療機関を受診すると採血で調べることができます。

しかし、その場で結果がわかる検査ではありませんので、後日結果を聞きに行く必要があります。

その手間を省くために、麻疹ワクチンの接種から時間の経過している人や、その間に全く麻疹患者と接触する機会のなかった人は、最初からワクチンを接種しておいてもよいでしょう。




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