麻疹の予防接種は接種後どのくらい経つと効果が出るの?

ワクチンを打っても、すぐに免疫力は発揮しない?

麻疹ワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)は、身体の中に弱毒化した生のウイルスを入れることで免疫力をつけます。

ウイルスに対抗する力を抗体と言いますが、この抗体が上がるのは接種後2週間以上たってからと言われています。

ですから、ワクチンを接種した翌日に感染者と接触した場合には、本来はまだ免疫反応は働きません。

ただし、麻疹の場合は感染者との接触後72時間以内に麻疹ワクチンの予防接種をすることが効果的であるとも言われています。

水疱瘡も同様で、これを緊急ワクチンと言います。

ただし、潜伏期間中も含めるといつ接触していたかというのがはっきりしないこともあるでしょうから、適応があるかどうかは医師に相談しましょう。

また、接触後5・6日以内であればγ-グロブリンの注射で発症を抑えることができる可能性もありますが、この方法は一般的ではありません。

いつどこで流行するか、感染者と接触するかわかりません。

今は日本国内なら1日もかからずに移動することができますから、遠く離れたところで流行しているから安心というものでもありません。

自然感染したら合併症の問題もありますので、定期接種の対象年齢になったらすぐに接種しておきましょう。

自然に罹ったほうが免疫は長く続く?

ワクチンの接種に消極的な人は、こう言います。

「自然に罹った方がいいでしょ?」と。

確かに、ワクチンの効果は永遠ではありませんから、子供の頃に接種していても、その後その病原体に接触することがゼロだったら大人になった頃には抗体はなくなっています。

ワクチンは、一度接種するとその効果は約10年と言われています。

もし少しずつでも接触のあった場合には、その都度強い抗体を作っていくので、ワクチンは1回でもずっと抗体は持続します。

ただし、麻疹の場合はワクチンの普及で自然流行が少ないので、ワクチンだけでは効果は短いと言えるかもしれません。

そのために、定期接種で2期を設けてあるのです。

そしてもし何の準備もせずに麻疹に罹ったら、どうでしょう?

自然感染は、終生免疫を獲得すると言われています。

といっても、40~50年程度と考えられており、今の高齢化社会では終生とは言い切れないかもしれません。

高齢になってから免疫抑制剤や化学療法、ステロイド等の治療をした場合にはこの免疫力も早くなくなってしまう可能性があります。

何よりも、自然に罹って合併症も起こさずに治癒するという保証はどこにもありません。

ワクチンは早めに接種し、その後で抗体が下がってしまったら追加接種…というスタンスでいればよいでしょう。

たしかに費用はかかりますが、元気で長く生きるためには必要なことです。




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