麻疹の症状とは?

麻疹はどういう経過をたどるの?

麻疹は麻疹ウイルスに感染したあと、約10日間の潜伏期間を経て発症します。

麻疹の症状は3つの段階(カタル期→発疹期→回復期)に分かれて推移し、熱は一旦解熱してから再度発熱する二相性が特徴です。

麻疹の特徴・症状

  • 潜伏期間

10日間。

  • カタル期

3日間。

一相目の発熱(38~39℃)と同時に咳・くしゃみ・鼻水といった風邪のような症状と、眼球結膜の充血・目やに等の結膜炎症状が出ます。

これらを併せてカタル症状と言います。

カタル期の終わりにはコプリック斑という口の中に白い斑点が現れ、二相性の発熱と並んで麻疹の特徴でもあります。

感染力はこのカタル期が一番強いと言われています。

  • 発疹期

4~5日。

カタル期に出た熱が一度治まってから、再び40℃近い高熱が出ます。

この発熱を二相目の発熱と言いますが、一相目よりも高く40℃近く上がります。

これと同時に発疹が現れ、融合しながら全身に広がります。

大抵耳の後ろや頸から始まり、顔面・体幹・四肢と広がっていきます。

そして、カタル症状は更に強くなります。

口内のコプリック斑は、発疹期に入ると消失します。

そしてウイルスの排泄量は徐々に減少し、逆に抗体価が上がり始めます。

  • 回復期

3日。

色素沈着を残しますが、発疹は消退します。

解熱後3日すると学校へ登校可能となり、本人の全身状態も回復します。

麻疹は見分けがつかない?

麻疹は発疹やコプリック斑からは始まりません。

最初は咳や鼻水・結膜炎と38~39℃の発熱で発症しますから、最初から麻疹を疑うことはあまりありません。

麻疹は2008年に大流行しましたが、地域によっては麻疹の患者が殆どいないことがあります。

小児科医でも麻疹を診たことのない医師も出て来ました。

血液で抗体価を調べても、麻疹だけ抗体が下がっていることがあるのです。

本来少しずつウイルスに触れていると、免疫力を維持することができるのですが、全く接触がなくなってしまうと抗体価は下がってしまうのです。

何が言いたいのかというと、麻疹の患者がカタル症状と発熱で受診しても、すぐに麻疹だと気づくことが難しいということ。

麻疹の感染力は空気感染することもあり、非常に強力です。

感染者と一緒にいれば、抗体のない人のほぼ100%が罹ると言われています。

ですから、一度麻疹の感染者が現れると急速に広まってしまうのです。

感染症はどれも病原体が身体に入ってから潜伏期間を経てから発症します。

ですから、発症して症状が現れるまで周囲は感染に気づけないのです。

麻疹は合併症も考えるととても怖い病気ですし、いつどこで流行してもおかしくありません。

大人も子供もワクチンを接種して抗体をつけておきましょう。




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