麻疹は予防接種でどのくらいの確率で発症を防ぐことができるの?

麻疹ワクチンの効果はどれくらい?

麻疹は予防接種を受けずに麻疹ウイルスに感染すると、1000人に1人の割合で脳炎を発症すると言われています。

中には亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と言って、麻疹罹患後7~10年後に発症する中枢神経疾患に罹ることもあります。

これは発症から平均6~9か月で死に至る、進行性で予後の悪い病気です。

10万に1人という発症頻度ではありますが、発症してからでは治す術はありません。

(麻疹ワクチン接種後のSSPE発症は、100万人に1人と言われています。)

麻疹ワクチンの接種は、麻疹そのものによる症状の増悪を予防するだけでなく、これらの命に関わるような重篤な合併症を予防するためでもあるのです。

それでは、麻疹ワクチンを接種するとどれくらいの効果があるのでしょうか?

1回のワクチン接種によって、95%の人が麻疹ウイルスに対する免疫を獲得すると言われています。

逆を言えば、5%の人はワクチンを接種しても免疫がつかないということです。

これは体質によるところもあるので、どうすることもできません。

これらの免疫の付かない人のことをPVFと呼びます。

ワクチン接種は最低2回

麻疹のワクチンは麻疹単独でも麻疹風疹混合ワクチンでも、95%の人が免疫を獲得します。

しかし、残り5%の人はどうしたらよいでしょう?

血液検査をしてみなければ、自分に免疫がついていないこともわかりません。

ワクチンを接種したから安心…とは言えないのです。

これら接種しても免疫を獲得できなかったPVFの子供を救うために、麻疹風疹混合ワクチンの接種は1期(1歳)だけでなく、2期(小学校入学前の年)が設けられています。

この2期の接種によってPVFの子供が免疫を獲得することができるようになり、また1期に接種しそびれた子供も最低1回はワクチンの接種機会が与えられます。

1期で十分な抗体がついている場合も、もう一度接種することで眠っていた細胞が呼び起こされて、更に強い抗体を作ってくれます。

そして、効果の持続期間が1回接種の時よりも長くなります。

これをブースター効果と呼び、ワクチンとしてではなくても周囲で麻疹が流行した時にも起こります。

麻疹は一度自然感染を起こすと、終生免疫がつくと言われています。

しかし、ワクチンを接種せずに自然感染して合併症を起こしてしまったら困ります。

必ず定期接種として定められた時期にワクチンを接種し、もし無償期間を過ぎてしまった場合でも自費で接種するくらいの予防をしましょう。




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