B型肝炎の予防接種とは?

B型肝炎は、感染=発症ではない

B型肝炎ウイルス(HBV)に感染したからといって、B型肝炎を発症するとは限りません。

また、感染したときの免疫力や時期によって、一過性の感染で終わるもの(一過性感染)と、ずっと感染が継続するもの(持続感染)に大別されます。

成人と小児で感染した後の経過は大きく違いますが、成人での感染の場合は感染者の90%は治療をしなくても、自然に身体の外にウイルスが排除されます。

つまり、成人では一過性感染で終わることが多いので、本人も知らないうちに感染から排除まで済んでいることが多いのです。

ウイルスが排除されるまでの間に、急速に肝細胞に炎症を起こせば急性炎症、更に悪化すると劇症肝炎になります。

劇症肝炎は、死亡率が70%とも言われています。

しかし、残りの30%のうちの約10%の人は感染が持続し、慢性化をたどります。

慢性化すると肝硬変や肝細胞癌へ移行するため、こちらも生死に関わる問題となります。

知らないうちに感染して発症するのを予防するには、予防接種が最も効果的です。

B型肝炎の予防接種って?

B型肝炎に対する予防接種で使われるワクチンはHBワクチンといい、まだ日本では定期接種化されていません。

3回接種で1セットとなり、産まれて間もない赤ちゃんも接種することができます。

女性は妊娠すると、必ず健診で採血によって感染症の罹患がないかを調べます。

もしB型肝炎ウイルスのキャリア(発症していないけれど持続感染している人)や実際に炎症状態になっていると血液データが示した場合は、産まれた赤ちゃんは出生したその病院で免疫グロブリンとHBワクチンを接種します。

この場合は保険が適応されます。

一方、予防の場合は完全に自己負担です。

やるかやらないかも本人・保護者の判断に任されます。

現代の赤ちゃんは、定期接種の数が増えて1歳までに何度もワクチン接種のために病院へ行くことになります。

1回で2種類・3種類のワクチンを接種することも当たり前になりました。

そこへさらにHBワクチンが増えると、保護者の負担は増えます。

同じ任意接種のロタウイルスはワクチンの種類によって生後24週まで、もしくは生後32週までと接種できる月齢が決まっています。

しかしHBワクチンは接種時期が決まっていないため、ワクチン接種が減って一段落する1歳以降に接種してもよいでしょう。

任意接種は国で指定したワクチンではありませんから、ワクチン接種による健康被害があった場合には、国や自治体が全面的に補償してくれることはありません。

しかし、ワクチンの有効性を考えると、予防できるものは予防しておくに越したことはありません。

命に関わるような状態になってから「ワクチン打っておけばよかった…」と後悔しても遅いので、接種しておいた方が良いと思います。




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