B型肝炎の予防接種を受けたい場合どこに行けばいいの?

標準接種は開業医で

HBワクチンは、日本ではまだ定期接種化されていません。

最近ではユニバーサルワクチネーション(全出生児にHBワクチンを接種して、乳幼児期の水平感染を防ぐこと)を導入するべきだとの意見も多く出ています。

しかし、ユニバーサルワクチンとするには膨大な費用がかかるため、それを税金から賄うという方針が国民に理解されなくてはいけません。

結局、現在は必要のある人、必要性を感じた人だけが接種しています。

B型肝炎を予防するために接種する場合は、成人も小児も開業医で自費診療として受けることになります。

成人の場合は、海外渡航前の接種が殆どで、接種後に体調に影響が出て、そこから通院が必要になることなどはまずないでしょう。

ですから、全3回の金額が安くて行きやすいところなら、どの医療機関を選んでもよいでしょう。

しかし、乳幼児の接種を希望している場合は、基本的にはワクチンだけ別の開業医とせずに、かかりつけ医のところで接種する方が、万一のその後の体調の変化にも対応できるのでよいと思います。

乳幼児は定期接種のワクチンが多く、ワクチンの種類や接種間隔、接種の対象年齢を確認する必要があります。

ワクチン制度は毎年少しずつ変わりますので、ワクチンに対して詳しい医師(主に小児科)の方が、間違えて接種することがなく安全です。

また、風邪や体調不良時にはワクチンの接種スケジュールに変更が必要となることもありますので、乳幼児の場合は病気の治療などの保険診療とワクチン接種などの自費診療を同じ場所でする方がよいでしょう。

例外的に、その場で受けることも

母親のHBs抗原(現在B型肝炎に感染していることを示すマーカー)が陽性の場合、赤ちゃんは出生した病院で12時間以内に免疫グロブリンとHBワクチンの初回接種を、生後1か月で2回目の接種をすることになります。

3回目は期間が少しあきますので、その後のヒブワクチン・肺炎球菌ワクチン・四種混合ワクチン等と一緒に、開業医で受けるようになるのが一般的です。

母親がキャリアかどうかは、妊婦健診の初期に必ず採血で肝炎を調べるのでわかります。

そこで陽性が出た場合には、出生後すぐに赤ちゃんへの治療が必要になるので、入院設備の整った病院での出産が望まれます。

また、業務中の事故によって感染の危険性がある場合(医療従事者の針刺し事故や、血液汚染の考えられるものでの負傷等)は、その受診した病院で免疫グロブリン製剤との併用でHBワクチンを接種することが多いです。

労災には指定病院がありますので、労災指定されていて、感染症対策やワクチン接種、その後の肝炎フォローもできる病院が望ましいでしょう。

ワクチン接種やどこの病院を受診するかは、基本的には個人で選択することになります。

特に乳幼児の接種は、今後ホームドクターをどこにするかも見据えてよく検討しましょう。




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