B型肝炎の症状とは?

肝臓って、どんな働きをしている臓器?

肝臓は「肝心要(かんじんかなめ)」という言葉の語源となっているくらい、とても大切な臓器です。

肝臓は体内の代謝の中心で、様々な物質の代謝を行っていますが、これらの機能が破たんすると代謝異常をきたしてしまいます。

代謝異常はただ栄養素を取り込めないだけではなく、有害な物質を排泄することもできなくなり、最終的には死に至ります。

肝臓の代謝機能と、代謝異常を起こした際の症状

  • 糖代謝      → 低血糖
  • タンパク質代謝  → 浮腫・出血傾向・肝性脳症
  • 脂質代謝     → 脂肪肝
  • ビリルビン代謝  → 黄疸
  • ビタミンD代謝  → 骨軟化症
  • ホルモン代謝   → くも状血管腫・女性化乳房

B型肝炎ウイルスに感染して、それが自然に排除されなかった場合、急性肝炎を起こしてその後に劇症肝炎を発症することがあります。

また、急性肝炎を起さない場合も、慢性的に持続する肝炎はいずれ肝硬変に移行します。

問題となるのは、劇症肝炎や肝硬変を起こすと、肝臓が働かなくなることです。

そして肝臓が機能を失った状態を肝不全と言います。

肝炎の症状って?

B型肝炎ウイルス(HBV)は感染していても気づかない不顕性感染が多く、それがまた新たな感染者を発生させることになります。

成人が感染した場合の90%は、無治療でもウイルスが身体から排除されます。

しかし、自然排除されなかった場合には肝細胞内にウイルスが入り込んで増殖し、急性肝炎・慢性肝炎を起こします。

そして、急性肝炎の重症型の一部が劇症肝炎へと移行します。

では急性肝炎・劇症肝炎を発症した場合には、どのような症状が出るのでしょうか。

HBVに感染してから1~6か月の潜伏期間を経て、肝細胞に炎症をきたして下の症状が現れます。

急性肝炎の症状

  • 全身倦怠感
  • 食欲不振
  • 吐き気、嘔吐
  • 発熱
  • 黄疸(目の白目 → 前胸部 → 全身皮膚が黄染)
  • 褐色尿(濃い烏龍茶のような色)

劇症肝炎の症状

急性肝炎の症状に加え、下記の症状も現れます。

  • 頻脈
  • 腹水
  • 浮腫
  • 意識障害
  • 異常行動
  • 羽ばたき振戦
  • 出血傾向
  • くも状血管腫
  • 女性化乳房
  • 肝性口臭

劇症肝炎を起こすと死亡率は70%と言われています。

劇症肝炎に至らなくても、慢性肝炎から肝硬変になると、同じように肝不全を起して死に至ります。

肝硬変は肝細胞癌の発症にもつながります。

では、肝炎にならないようにするにはどうしたらよいでしょうか。

それは、HBVを予防することです。

HBVは気づかないうちに感染していることも多く、母親からの母子感染もあるため、予防にはワクチン接種が必要です。

現在は任意接種なので接種率も低く自己負担がかかりますが、海外ではB型肝炎のワクチンは定期接種となっているくらい重要視されているワクチンです。




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